はじめてのアラスカ。
人間も食物連鎖の一部に…
中島さんがはじめてアラスカ原野を訪れたのは、1997年6月。奥様の久美子さんと一緒でした。シーンジェック川をカヤックで3週間かけて下った後、デナリ国立公園に滞在。その後、南東アラスカにいる知人のトーテムポール彫刻家の家に滞在したり、無人島でキャンプしたりして、4ヶ月を過ごしました。見わたす限りの手つかずの自然と、そこかしこに潜む野生動物。カヤックが転覆でもすれば、十数分で凍死してしまう。陸では常に熊に襲われる危険性にさらされている。とにかく命の危機と恐怖におそわれながらの4ヶ月だったとか。自分たちが完全に、自然の一部、そして自然界の食物連鎖の一部であることを実感した中島さん。しかし、手つかずの原野がそのまま残るアラスカに強く魅せられ、以後毎年のように通い続けています。長期の原野への旅にはカヤックを使い、南東アラスカの氷河の海や北極圏の川を旅します。2008年6月には、原油の採掘問題で揺れている「北極圏野生生物保護区」を訪れ、最北の山脈・ブルックス山脈からコンガクット川を下り、北極圏に出て氷の海を旅しました。
“木を切る冒険家”
山梨県北杜市のキャンプ場「キャンピカ明野」のスタッフとして働いている中島さんは、チェーンソーの達人。一月初旬に、ご夫婦でアートガーデン・コヅカに来ていただいた際には、間伐作業を兼ねたチェーンソーのワークショップを開催いたしました。中島さんは木を切る傍ら、器用にチェーンソーを使いこなし、あっという間に橋や椅子、そして小窓つきの素敵な灯篭まで作ってしまいました。薄暗かった森に光が差し、そして一本の丸太からみるみる色々な形が姿を現すのを、一同目を丸くして見張っていたのでした。チェーンソーそのものだけでなく、森の整備についても知識や経験が豊富な中島さん。といっても、ただ木を切るのではなくて、「みんなで遊べる森を、楽しく創っていくこと」という観点から、アートガーデン・コヅカのこれからの活動に役立つコメントをたくさんきけました。
コヅカの森で、アラスカに出会う夜
2月21日は、彼の旅の足跡を追うスライドショーを開催いたします。今までのアラスカの旅の様子や野生動物の姿、雄大な風景を、中島さんご自身の言葉と写真で紹介します。とくに、2008年6月の「北極圏野生生物保護区」への旅の様子が話の中心となります。
また、森での楽しい遊びをたくさん知っている中島さんと、一緒に森で遊ぶワークショップも企画しています。日本で、とくに都市部で暮らしていると、自分と自然との間に何層もフィルターがあります。美しさや怖さも含めた自然の凄みをそのまま感じられる機会は、まったくといっていいほどありません。アートガーデン・コヅカで窓の外に広がる森にいだかれながら、中島さんの言葉と写真を入り口に、自然の凄みに触れてみませんか。
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